IV.おわりに

 ここまで、長文におつきあいただきありがとうございました。当日の放送は22時から2時間の予定でしたが、序盤がスローペースだったことや、聴取者の方からいただくコメントに対応しているうちにどんどん時間が延び、3時間15分という長丁場になりました。
 こんなしがない、萌えも燃えもない1ファンのぐだぐだな語りに日が変わってもおつきあいいただいた方が50人以上いて、感謝の気持ちで一杯です。
 今回のペーパーはその恥の上塗りという形で公開しましたが、当日は安眠枕さんやりきおさんからのフォローをいただき、このメモよりはもっと面白いものだったと思います。
 持ちネタをほとんど繰り出してしまったので、私の放送はしばらくできないと思いますが、もし、また機会がありましたら、おつきあいいただければ幸いです。

III.質問への回答案

Q.1 ビジュアルアーツ大感謝祭には参加されますか?VIP席に座っちゃったりしますか?(深山雪見)

A.1 深山雪見さん、ありがとうございます。懐かしい名前ですね。リスナーの中でわかる方はいらっしゃいますか?わかる方は古参の久弥直樹ファンですね。『ONE』の川名みさきシナリオや上月澪シナリオにでてくる演劇部部長です。
さて、最近VAはイベント・コンサートがいろいろと多いですね。馬場社長はイベントは物販をやっても収支はマイナスで儲からないと連載記事で仰っていたのに、頑張っていらっしゃるようです。ファンへの恩返し、という気持ちらしいですが……。
過去に参加したイベントについてですが、ナマの麻枝准が拝めるというので、「Key 10th Memorial Fes.」に申し込み「麻枝准セルフカバー弾き語りミニライブ」に当選して行ってきました。凄い倍率だったようですが、申込時に「麻枝准シナリオの評論本つくってます!」というアピールが功を奏したのか、見事当選。初めてイケメン麻枝准を見てきました。麻枝准がイケメン過ぎて生きるのが辛い。
とはいえ、レポートするためにノートに土下座していて、演奏や顔はほとんど見ていませんでした。詳しいレポートもはてなダイアリーに書いています。あとで読んでおくように(笑)。
次に、『AngelBeats!』関係で早稲田大学の学祭内イベント、京都大学の学園祭内イベントと東西をハシゴしました。京大に行ったときには、りきおさん他の関西クラスタの方々に構ってもらってありがたかったです。
最近は殺伐Radioや終わりの惑星のLove Song関連ustreamなどで露出が多くなり、逆にありがたみが減ってしまい、あまり追っかけをする感じではありません。
さて、次のご質問のVA大感謝祭ですが、申し込んでいません。行く予定もありません。ごめんなさい。基本、「お布施」という活動を行う予定がないので、VIP席を申し込んだりすることもありませんし、ライブでサイリュームを振ったり飛び跳ねたり、オタ芸をしたりという心象からは遠いです。
『ONE』の主人公折原浩平なら、どんなバカ騒ぎをやっていても、もう一人の自分が見ているというところなわけでして。


Q.2 音楽家としての麻枝准はどのように評価されていますか? また、Keyに関わったサウンドクリエイターやアーティストで印象に残っている方や好きな曲などありましたら教えて下さい。(H926)

A.2 この方は旧友ですね。twitterでも良く絡んでいます。こみっくパーティ風に言うなら、Oh! my 同士!というところです。
さて、麻枝准の曲づくりについては『終わりの惑星のLove Song』関連ustreamか何かで聞いた気がしますが、曲が先、詩があととのことでした。曲調については、メロディーラインが異様という話がありますが、他と絶対に被らない、違ったものをつくろう、という気概に溢れていると思います。権利的に危ない橋を渡らぬよう他人が絶対つくらない道を選んでいる、という可能性もありますけれどね! 嘘です。
麻枝准作曲で好きな曲、というのは意外に難しいものです。Vo.曲では終わりの惑星じゃない方の『Love Song』からtrk.2「蒼の夢」、BGMでは『Kanon』から「冬の花火」でしょうか。やっぱり曲調は素直な方がいいみたいですね。「蒼の夢」はH926さんの地元に遊びに行ったとき、車の中で『Love Song』を流してくれたのが、初聴でした。
麻枝准氏以外のKey関係サウンドクリエイターではまずは折戸伸治氏。メロディラインが素直でVo.曲は正直折戸さんの方がすっと入ってくるものが多いですね。twitterで既に言っているのですが、折戸伸治のベストVo.曲は「Light colors」、ベストエロゲBGMは「コズミック・ラン」です。え? Tactics/Keyではないって? それでは、ほぼ同レベルの『ONE』から「A Tair」(がんま名義)。『Kanon』は「朝影」聴いただけでクるものがあります。
同じ『Kanon』から「凍土高原」もまあ好きな方なのですが、曲の最後の最後で長調に転じてしまうのはなー、という想いがあってベストにはなりませんでした。
余談ですが、『Kanon』の「凍土高原」の曲名は、坂本龍一「黄土高原」から名付けたという指摘を某所の某氏からご指摘いただいています。ありがとうございました。
大穴にOdiakeSさん。昔は同人サークル「SJV-SC」を良く買っていたのですが最近トンとご無沙汰しています。マイベスト曲はJANIS/ivoryの『わたしのありか。』よりタイトルテーマ「偽りの狭間」です。これもまたKey系ではないと。Key系では『Kanon』の「少女の檻」あたりですか(それしかない)。『ONE』の「偽りのテンペスト」は浮いていました。
次、Keyではないのですが、絶対に外せないのはYET11ボスですね。MOON.とONEで肝心なところの曲はYETボスなので。MOON.の「憂い」(EDテーマ)とONEの「遠いまなざし」(第1EDテーマ)は越えられない壁。
トリはみんな大好き戸越まごめ。『AIR』では個人的に「夏影」V.S.「夜想」という図式があります。夏影が地上で夜想が天上への指向。この対決では私の中では「夜想」が断然なんです。ED曲「Farewell Song」は同メロ繰り返しであまり印象が強くないんですけれど。
で、Keyにおける戸越まごめの役割を考えたことがあって、抽象度の高いシーンで担当が戸越まごめになることが多いのです。『AIR』の「回想」「此処」とか『CLANNAD』の「幻想I」「幻想II」とか。『AIR』サントラの「回想」の解説で、漠然としたイメージ指定で煮詰まって、自らボツにした曲が採用されることがよくある」とあるので、麻枝さんや折戸さんが書けないところがまごめさんに廻ってきている、という可能性が高いですけれど……。
リトバス以降の新しい人が全然出ていませんが、まあ私から挙げるのは無理ですね……。一応リトバス光収容さんのアレンジを買ったりはしているんですよ?


Q.3 樋上いたるの絵についてはどのような評価をされていますか? また、いたるさんの絵に限らず、Keyに関わるビジュアルで一番好きな一枚、1シーンを教えて下さい。アニメ版などでも構いません。(雪ちゃん)

A.3 えっと……同じ人……なのかな? もしかして、実は1人からしか質問をいただけていない寂しい人間なのかもしれませんが、気を取り直してまいりましょう。
所謂「いたる絵」については、その特徴は皆さんおわかりのように、目が丸めで顔が極めて横に広い、という印象を持たれることと思います。過去にこんなことを書きました。

まず、樋上氏の絵。ストーリーの持つ性質と絵の整合性の観点から見ると、彼女の絵は、顔が横に広いこと、目が丸く大きいこと、時々口がぽっと開いていることの点から、親近感・親和感・他者を受容する姿勢が出しやすい絵である。人が一般的にリラックスしているときの顔は、やはり顔が外向きに伸張し、ゆるむ。ちょうどそんなときの感じの絵なのだ。Kanonは物語の構成上その絵と合致した当たりの柔らかいところが多く、話と絵のバランスが取られていたからということがあるだろう。

Keyに関わるビジュアルで一番好きな1枚は「長森膝枕」です。生粋の長森スキーなのでゆるしてください。どんな絵かというと……。Google画像検索であまりいいのが出てこないですね……。このあたりでしょうか。
http://www.i-paradise2.jp/~gallerygra/one/007.jpg
http://home.att.ne.jp/orange/easygoing/img/easy_15000.jpg
あとは仕方がないので、ニコ動でMADを。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm2172861
の3分29秒くらいからのシーンを是非ご覧ください。
3'29〜3'37の10秒弱は、内容を知っている人が見ると神。


Q.4 どうもこんばんは、Vivaluphyです。
・安眠枕さんやthen-d氏は、KanonやONE、それ以前の頃からのKeyファンであると思われますが、アニメ版CLANNADなどを見てKeyファンになった層の事をどのように見ていますか?
・それから原作をプレイせずにアニメだけで鍵っ子を自称している方々をどのように感じますか?
・また、アニメを見て原作は読んでないけど好きな作品はありますか?
ではでは。

A.4 安眠枕さんはこの方をご存じですか? 私は初めて目にする方です。
私に対する質問の1つ目「アニメからKey系作品に入った方について」です。アニメは確かに影響力が大きく、知名度を拡げることに非常に役立ったと思います。これをきっかけにより多くの方にTactics/Key作品を知っていただけることは、いいことだと思います。
2つ目「原作をプレイせずにアニメだけで鍵っ子を自称している方」について、動画表現と、文+静止画+音楽とでは、やはり異なる部分が多いと思います。特に、ことばに関する部分です。動画には地の文や内心の独白を声に載せない部分はありませんので、その分、場面に対する具体性というのは増すと思います。逆に言うと抽象度の高い表現も、具体的に絵にしないとさまにならない、ということです。このようなことから、同じ筋書きでも違った表現がなされているので、できれば、原作ゲームにも触れていただき、違いを味わっていただけると幸いです。
3つ目。原作をプレイしていない作品は『クドわふたー』なので、それが私のプレイよりも早くアニメ化されたらそうなりますが、今のところ、ゲームより先にアニメを見てゲームをプレイしてみよう、という作品は、Key作品の中ではありません。
Key系でなければいろいろあります。アニメが始まったのを機にプレイすることは、むしろ多いです。いますぐ思い浮かぶのは初代D.C.minoriのWindあたりでしょうか。


Q.5 エロゲ論壇とは懐かしいですね。then-dさんの本は一部ですが購入していますが、then-dさんに続くようなKeyをまじめに考察しているサイトが出てこないことについてはどのようにお考えですか?
愚痴ですが、考察と称した感想サイトが多すぎますね。感想は考察ではないし、展開予想も考察ではないし、売り上げスレで言われてるようなくだらない話も考察ではない。枕さんは、ごくまれにきちんと書かれますが頻度が低すぎます。そして最近さぼってますね。己の論を展開する方が少なくて寂しい限りですね。まあ私もそうですが。
(Mr.R(正式なHNじゃないよ!))

A.5 自分も、まじめな考察は全然できていません。『AngelBeats!』についてきちんとした長文を書いていませんし、『クドわふたー』も未プレイ、『Rewrite』は『恋愛ゲーム総合論集2』で他人任せと、近年特に不真面目になってきてしまいました。申し訳ありません。
私以外にまじめに考察するサイトについてですが、昔は私など赤子のようなもので、あちこちにハイレベルな日記サイトがあったものです。『Kanon』や『AIR』の頃のものであれば、webアーカイブで拾ってみてはいかがでしょうか。
あと、私は「エロゲ論壇」と分類されるでしょうが、そちら方面の方と直接語り合ったとか交わりがあったということはほとんどありません。初めてのオフセ本同人誌『永遠の現在』に東浩紀氏から2ページのご寄稿を戴いたくらいです。
そちらの方面の方は社会批評と繋いだり歴史化にご興味が強いようなので。


Q.6 then-dさんが「○○たんかわいいよぉおおおおおお!」って発狂している姿を見たことが無いのですが、せっかくのラジオという事でのた打ち回りながら好きなキャラの名前を叫んでください!!!!

A.6 そういうことをしないのが変態紳士としての心構えなんですよ。他人から怪しいと思われているギャルゲー・エロゲーのようなものを信奉するなら、節度と抑制は必須だと思います。
好きなキャラクタは長森瑞佳ということは先程の「Keyに関わるビジュアルで一番好きな一枚」ご質問でもお答えしたとおりです。


Q.7 Key作品の作中におけるエロって嬉しいですか? 実は最近、自分は『まどマギ』でオフィシャルから提示される抱き枕絵とかのエロが見ていてさっぱりうれしくなくて(一方、二次絵のエロ絵の中にはとても嬉しいものがあります)、これなんかデジャブっぽいようなと思ったら、Keyのサービス系のエロ絵に感じる嬉しくなさでした。具体的に言うと『AIR』における観鈴とか霧島姉妹で往人さんがするエロ妄想とかですね。本番のぇちシーンは好きなのかなりあるんですが、ああいうのは誰得なんですかね? もしthen-dさん得なのであればその魅力を、そうでもないならKeyに求めるエロを教えて下さい。雪駄

A.7 また雪駄さんキタ! いくら親しい間柄とはいえ遠慮というものがないのですかあなたって人は。でもご質問には真摯に答えたいと思います。
AIR観鈴の罰(晴子からパンツ下ろさせて……という絵)は有り得なかったですね。最初のプレイでは見ていなくて、回収時に見たのですが、私もその良さがわかりません。
浩平と長森との性行為のシーンについて言うなら、浩平が極めて歪んでいるという印象を受けますが、そのシーンの位置づけにきちんと意味があるので、そういうことなら良いと思います。


Q.8 アニメ脚本家としての麻枝准はどう評価されていますか? その上で、今後、麻枝准という作家にどのような創作活動を一番望んでいるかを教えて下さい。(雪踏)

A.8 またあなたですか! ハンドルネームを微妙に変えたって同一人物であることはわかってますよ(笑)。
アニメ脚本家としては、「絵」ばかりか「動き」を全く信用していない脚本家だと思いました。これまで、ひとりで全てのテキストを書き、推敲し、組み立ててきた方だと聞いておりますので、そのあたりの癖が出てしまったのだろうと思います。これでも企画会議等で分量はだいぶ減らされたようですが、エロゲライタ出身だったら、金月龍之介氏(『ジサツのための101の方法』シナリオ・山田おろち名義)のほうが余程上手いと思います。
次の活動は、まずAngel Beats!ゲーム版で。プレイヤキャラクタで女性ヒロイン(ゆりやユイ)が選択でき、男性を攻略する。『MOON.』で女性主人公にしているので麻枝准は書けるはず。
男女の主人公が選べるというゲームは昔『e'tude prologue』というゲームがあってですね……誰も知りませんね。


Q.9 Keyキャラの抱き枕は持っていますか? 持っているなら誰のですか? 持っていないならばどうしてですか? それらはともかくとして、抱き枕の絵柄としてこういうのがいいというKeyのキャラと服装、シチュエーションなどを教えて下さい。(snowstep)

A.9 また同じ人。「えっ、このひと質問、多すぎ……?」
抱き枕なんて唾棄すべきものですよ! あ、言葉で言ってもわかりにくいですね。つば吐いて捨てる、の意味です。
私は「もの」に依存しないたちなので、グッズ類は一切持っていません。
唯一持っているのは、UFOキャッチャーで取った、ツイッターアイコンにしている競走馬、ライスシャワー号のぬいぐるみだけです。
絵柄なんて考えたこともありません。
そろそろ無駄な質問を数打っても当たらないことに自覚されたらどうでしょう?(笑)


Q.10 本日届いた質問の中で一番嬉しかったものと一番困ったもの、またその理由を教えてください。(雪ちゃん)

A.10 (また同一人物)自分で締めようとしないでくださいよ……。
嬉しかったというか、答えやすかったのは、2番目にお答えした、音楽関係の質問ですね。
一番困ったのは、質問ではなく雪駄さんの態度です(キリッ
放送の私物化は止めてください!www


Q.11 Keyの次回作について何か考えている事があれば教えてください。予想でも。(鍵っ子・ミルト)

A.11 むんくろ読本のミルトさんでしょうか。鍵っ子とあるからちがうかもしれません。
さて、回答です。京都大学で行われ、りきおさんとも一緒に聴いた麻枝准出演イベントで、彼が『AngelBeats!』のゲームを作成する、という話をされていたのですが、その後の音沙汰がありません。これを待っていてもKeyはジリ貧のそしりを免れないと思います。だからといって、次に都乃河氏が中心で何かできるか、Rewriteでも彼のシナリオはあんなに不評だったのに? 彼は永遠のサブライターで、彼をメインにしたら間違いなくKeyは傾くことでしょう。
では、そんなKeyの次の一手は? また大物ライターを持ってきて、という方法もあるかと思います。ロミオ氏はいろいろあれどもまあ評価されているとは思いますし。次回作はこれまでのKey作品を総括しなくても良くなったので、ある程度自由にできると思います。次作は自由にやってもらう、という方法もあるでしょう。
ただ、私見では、ダークホースを考えておりまして、今までちょろっと匂わせていたところはありますが、おおっぴらに言ったことはない事柄があるんです。出した作品は人気だったのに、最近退社して身軽になったライターがいますよね? saga planetsの新島夕氏です。 昨冬のvisualstyleで特集されたにもかかわらず、もともと『はつゆきさくら』をつくったら卒業する予定だったというではありませんか。結構反響を呼んだのに馬場社長がはいさよならで手放すと思いますか?
新島氏のテキストにも問題がないわけではなく、会話のみで進め、シーン描写が足りない、などの批判はあるところかと思いますが、私には結構相性がよいようです。
なので、簡単にはい、さよなら、ということになるとは私は思えません。また、彼の作品は、私の分析によればKey作品に極めて親和性が高いです。このことは、『恋愛ゲーム総合論集2』の「キサラギGOLD☆STAR論」に詳しいので、そちらを是非ご参照ください。
よって、次のKey作品のメインライターは、外注か入社かはわかりませんが、新島夕ということで大ばくちを打ちたいと思います。
根拠は、ありません(笑)。単なる願望です。


→(後日補足)『はつゆきさくらVFB』で、「もっと上から開発を見られるようにならないといけない。マネージメントとか、人と人との調整とか。」と書いてあったので、Keyでは難しそうでしょうから実現しないと思います。


Q.12 僕は童貞ですが、童貞アピールしている先輩に、童貞の心得を教えて欲しいです。(風月)

A.12 (童貞ですか?の質問は禁止とあったが)確かに、私はtwitterで魔法遣い宣言をしています。ですが、真にそうかどうかは、誰もなにも担保していないですよ? まあ、ただ、ネット界隈で芳乃さくらさん(D.C.)並みの魔法遣いだと思われていることについては間違いないので、心得として、一つ言っておきましょう。
ネタにしろ。うじうじ悩むな。自分で笑い飛ばせ。
これに尽きます。なんか松岡修造botみたいですね。まあ、妄想力豊かな童貞ライフをお楽しみください。それでは。


Q.13 汐ちゃんと光坂について一言(名無しさんだよもん)

A.13 これはちょうど話題にしようとしていたご質問です。
(『CLANNAD』の話で取り上げる。II章に書いたとおり)

II.鍵っ子ustream・then-dトークメモ

1.冒頭のつかみ

○簡単な自己紹介
Tactics時代から一貫して鍵っ子(最近離れ気味ですが)
・はじめてプレイしたゲームから3作:To Heart→Pia2→バーチャコール3
・ギャルゲーを初めて以来、評論一辺倒
・初めてプレイしたTactics/Keyゲーム=ONE(エロゲー・ギャルゲーでは13本目)
・プレイ順:ONE(通常版)→MOON.Renewal→KanonAIRCLANNADplanetarian智代アフターリトバスリトバスEX→(AB!)→Rewrite
・クドわふはプレイしていません。城桐央さんごめんなさい!


エロゲー・ギャルゲーにハマるきっかけ(話の取りかかり)
・もともと小説のように「読める」話を求めていた→ありきたりの筋でないもの
・初期に『雫』『ONE』との出会い→「心に届く」普遍性を感じた
……それから15年
・現在、エロゲー、ギャルゲーは「ローカル最適化」(基本ブロック内で一定のパターンに当てはまる)されてしまったのか?
・筋書きだけではなく、記述の微に入り細に穿つところで現れる普遍的「人間性の追究」が目的
エロゲー・ギャルゲーはよく願望充足装置と揶揄されたり自嘲したりすることが多いが、果たしてそれは本当にそうか?

・恋愛という表現(=形式的な表層)を媒介にしつつ、人間の本質が現れる表現の現場(=深層)として一貫して有効なのではないか、という課題意識

<知識レベルから知恵レベルに引き上げたい>
・発売数が非常に多く、メジャーどころも含めて全方位的にはフォローできていないが、エロゲー・ギャルゲーを表層的に見ている段階では、いくらプレイ数を積んでも「知識」としては蓄積されるが、底流する物事の本質に到達できていないのではないか。
→「知識」レベル
・先の課題意識:人間性の理解
→「知恵」レベルに引き上げたいという意図

・表現として現れた様々な作品群を、よくギャルゲーで言われる「願望充足」という一刀で切り捨てるのはおかしい。
・ここで重要なのは「作家はそんなこと考えていない」と言うことは思考停止であること。
・表層的に浮かんだ「思考」としては考えていなくても、手癖、習慣、指向性という形で現れる無自覚的表現は、人間の「癖」を析出できるのではないか。所謂「本質の追究」に切り込みたい。
・だからこそ、作品にこだわる。作品の奥に入り込みテクストの微細な点に入り込む。
 もっとも、多人数で制作されるため、癖が消されたり他人の癖が混じったりする。
 その中で一番「個」の癖がでるのがテキスト。ほとんど個人で書くから強く出る。だからそこにこだわる、というのが私の注目する地点に向かった流れ。
さらにそのうち、癖が最も強く感じられたのが麻枝准
 単に願望充足ではない語り。
 常に理想とそれの反転という点のマイナスイメージとの対峙・対比が行われる点(相対化)

c.f.なぜ高橋龍也ではないか
 →『雫』のカジュアルな心理主義
 →後に出る『リアライズ』のエゴが形になった闘争
  わかりやすくかつ整えられた表現でプロの仕事ではあるが、逆に特徴が「形式的」に見えた。
  もっと混沌としたものを読み解きたいというのが麻枝准作品に走った理由。


(1)Rewrite感想(軽く)
 外面はこれまでのKey作品のモチーフを丁寧に参照しながら書いているという感はするが別物。
 恋愛ゲーム総合論集2の話。
→私もよくわかっていないので、5人召還して書いてもらいました。


(2)終わりの惑星のLove Song(軽く)
 世界設定についていろいろと詮索は可能でしょうが……まあそんなに皆さんの想像がブレるような感じではないような(バグとか一部わかりにくい点もありますが……個人的妄想としては実験的なセカイが創造され、そのうえでの営み……みたいな。Rewriteの中での試行と失敗を承けるような形で麻枝准が意趣返しを……みたいな妄想)
 ただ、最後の誕生まで含め、『CLANNAD』より深まっているとは思えない。
 (後述するが『CLANNAD』の汐のその後の取扱の方が余程自覚的・悪意的)
いきなりdisってすみません古参なんで。まあ入門ってことで……と次に繋ぐ


2.AB!とリトバス
麻枝准入門としての位置づけ>
(1)コミュニティ(多人数の仲間の存在が前提というか前置き)が舞台→仲間の中にいても感じる一抹の寂しさ
(2)そんな「離人感」を感じる人が麻枝准作品にシンクロする
(3)自分はこれでいいのか、よかったのか? と反省的視点を持ってしまう人がどうしようもなく吸い寄せられるというのが麻枝准作品では?
(4)でも解決はヤンキー的心象で刹那的快楽を肯定するように描かれているんですけど(刹那的快楽肯定で多くの人を呼び寄せることが「方便」なんですが)
(5)麻枝准の本性は(死によって突き放す)朱鷺戸沙耶シナリオの方向なんですけどね!(と話の腰を折る)
 「君も独り僕も独りみんなが孤独でいるんだこの輪の中で」みたいな。
  それを言うと来ヶ谷シナリオは麻枝准を勉強した人が書いている、みたいなことに。
 (雨モチーフとか水たまりモチーフとか消えるとか、別の世界という表層として)


3.CLANNAD
AIRまでの作品との変化の分水嶺として>
(1)「家族」をモチーフとした繋がりでKanon麻枝系シナリオ→CLANNADの変遷について(真琴シナリオを深める立場)
(2)「家族」を描くのはモチーフ(手法)であって「テーマ」(主題)ではないという私見について
(3)みんな「汐」の位置づけについてどこまで考えていますか?
→Q.13についての回答と関連。傍証:『光坂』第16 話「町の思い」と「木漏れ日」の歌詞(ここで歌詞を引用する)
(4)で、麻枝准の本性は『智代アフター』側にあるんですけどね(と話の腰を折る)


4.「高み」としてのAIR
(1)(ヨタ的に)安眠枕さん質問(が出される予定)の観鈴の病気について話すなら……
  http://booklog.kinokuniya.co.jp/saitoh/archives/2009/01/15/
 ここを読んで
  http://d.hatena.ne.jp/then-d/20090328
 これを書いた話とかですか?
(2)(以下真面目に)最大級の「高み」としての『AIR』(麻枝准最高の達成点)
 からすとなり、想いは空に届けたとしても(=CGで空の少女と一緒に飛んでいる)、私見では「空の少女」の帰還は叶っていない。帰還したら「無限の終わり」という話にはならないはず。また、観鈴は堤防という向こう側で手を振る。そちらの話はプレイヤとあずかり知らぬところで繰り返されることを想定。また、少年に視点が移ると観鈴の物語からも遠く離れて行かざるをえない、というところも含め全て「突き放される」感に繋がっている。
 それが『CLANNAD』までの長い断絶(3年半)となっていること
 →その間を埋める形なのが『Love Song』(結局結ばれてない、というか目の前にリアル女性すらいないという自意識の劇なのが本アルバム、という俺理論)


5.Kanon

(0)安眠枕さんからの質問に回答
Q.「Kanon発売当時の印象」
A.TacticsからVA系への移籍はまあ唐突な話で。でも作品外の事象に興味なく静観。
 久弥設定ということで引いた目で見ていたような。
 1999年ベストゲームを『Kanon』と『ときめきメモリアルドラマシリーズ3 旅立ちの詩』で迷ったあげく後者にしてしまったので、全体としてはいまいち感を持ったらしい。
 麻枝准担当シナリオの真琴、舞の歪みっぷりには相当惹かれた


Q.「Kanon問題」について
A.ONE論を書いているうちに、みんなKanon問題を言い立てるようになって(震源地はkeyHPの公式ネタバレ掲示板だったかと。友人の雪駄さんがそこでかなり荒ぶっていたという話を聞いたような気がします)、わたしはその話題をフォローする気がなく距離をおいていました。作中のテキストに依拠しない話になっていたので……
(1)麻枝シナリオばかりに興味が惹かれます(キャラは名雪好きなんですが……)
(2)真琴シナリオのその後→CLANNADへ、舞シナリオのその後→(虚構世界の)リトバス,AB!
(3)佐祐理さんって妹を亡くした浩平の性転換Ver.問題(ヨタ)※D.C.IIIシャルルも同じ?


6.ONEとMOON.
・KeyではなくTacticsになるが……
・ONEはAIRと異なるもうひとつの達成点(ヒロインと結ばれる、という観点で)
・長森シナリオ含めたシナリオの錯綜性
 http://f.hatena.ne.jp/then-d/20120619184840 →この辺の絵をもとに。

 
・MOON.はELPODにおいて、
 前半=自分の過去を素直にみつめる(過去の自分を否定しない)
 後半=欲に流されない(未来の自分は強くあろうとすべき)
 そのどちらもが力になる→不可視の力の発現、コントロール可能に
 不可視の力=意志力みたいな話に→オウム真理教事件の時期だが「修行」みたいな禁欲性は肯定
 でも何でもできるわけではない(少年の死という限界)→次世代(未悠)に繋ぐ話というのは、既に『CLANNAD』的ではある


7.振り子理論と仏教的価値観での作品の位置づけ(俺理論)
(1)振り子理論(さよならの系譜とおかえりの系譜の作品が交互にあらわれる)
(2)仏教的価値観?→「母」の宗教狂いとの関係?
 ・ONEの浩平母の宗教への傾倒と失踪
 ・MOON.の母のFARGO宗団への入信と帰還
 →弱さを強さへと逆転させたい、という志向が宗教への依拠を呼ぶ
 →ただ、宗教自体は実は否定していない(MOON.の修行の肯定)
 →根っこには何某かの依存があったり不安定さがあり、それを克服する方向での活動が初期作品には表出(それが切実さを産んでいる。後期はよく言えば余裕がある)
久弥直樹と比較され、というのもあるが、表向きでもっと内面の価値観的なところでわだかまりがあったのではないか)
 このあたりは「麻枝准論 亡き現在のためのパヴァーヌ」(http://members.jcom.home.ne.jp/then-d/html/maedajun.html)をHPに公開しているのでご参照いただければ。

(ラスト締め)次回Keyライタについて
→Q.11についての回答で終わる

I.ご挨拶

 初めての方もそうでない方も、当サークルスペースを訪れていただき、ありがとうございます。ギャルゲー評論サークル theoria(テオーリア)の then-d(ぜんでぃー)です。
 今回、名古屋まで遠征してKeyパーティに参加していながら、新刊なしでは寂しいので、このペーパーをつくってみました。我がサークル初めてのフリーペーパーです。絵の上手な方々が周りに多いなか、文字のみのペーパーで申し訳ありませんが、文章系サークルということでお許しください。
 さて、私の最近のKey系ネタと言えば、6月30日(土)に安眠枕(@makura)さんとりきおさん(@rikio0505)さんを交えて「鍵っ子ustream」を行ったことです。初めてのustream参加でしたが、最大70人も集まっていただき、感謝しています。実際やってみて楽しかったのですが、記録が何も残らないのは少し勿体ないと思ったので、私が話した内容についての記録をここに公開したいと思います。
 全体は2つに分かれ、前半は私がメモしておいた話す内容(話の流れに応じて当日は順番がかわっています)、後半は事前に集めていた質問への回答となっています。
 以下、長くなりますが、おつきあいください。

『theoria/paper』Keyパーティ3&AB即売会戦線4

keyパーティ3でサークル参加しましたが、当日新刊の冊子が出せなかったため、せめてもの場つなぎ、という感じで、ペーパーを作成しました。内容は、6月30日に安眠枕さん、りきおさんと一緒におこなった「鍵っ子ustream」のthen-d準備稿です。長文ですが、以下どうぞお楽しみください。

Keyパーティ3&AB即売会戦線4新刊感想

サークル:Pendola
筆者:ふゆいちさん
タイトル:『かぎふと。』

Rewrite小鳥・ちびもす中心のリラクエ本。合成失敗というかいわゆる入れ替わりドタバタ劇ですね! ゲームマスター篝ちゃんがAU的に守銭奴だったり、姿形変わっても役割に容赦ないところが、リラクエをわかっている人が読むとニヤニヤできる本ですね!
ところで、Keyのおまけゲームはおまけでなくガチなことが多くて辛いです……。


サークル:conica
筆者:紗倉澪さん
タイトル:『persona』

夏コミで準備号だったものの完成版。……おお、これはいい精神攻撃、というくらい心情的にぐりぐりとえぐってくるものに仕上がっていました! 私の好みの琴線にビンビン響くダーク&後悔の日々、そして感じる限界とささやかな達成感。これはいいものを見せてもらった、という感じで、時間を掛けられただけの出来に仕上がっていると思いました。おすすめ!


サークル:苺砲
筆者:しらいちごさん
タイトル:『ゆめみごこち』

タイトルと表紙で『planetarian』ほしのゆめみさんオンリー本かと思いましたが、いろいろなラフ画まとめ本という感じでした。完成された作品に至る苦心の跡という感じの線画を見ることができて、きれいなものをつくるまでにはたいへんな試行錯誤があるのだなあと、白鳥の水面下の水かきの苦心を思い出しました。


サークル:MerryCLOVER
筆者:夕住まうさん
タイトル:『ヅャスコへGO!!』

Rewrite生活感溢れる小鳥さん本。学校を休んで森ではなくヅャスコのセールに買い出しに行っていたという小鳥さんの話。
本編のことを考えると、こういう何気ない日常生活の幸福な日々を送らせてあげたいという気持ちが伝わってきますね……。
ラストの4コマではコタさんから割を食っている残念な小鳥さんが!(笑……ってはいけない)
あと、『うちの委員長が〜』はすでに持っていたのにまた買ってしまいました。でも再読してニヤニヤしてました。でもこちらも小鳥さんと同じで、もっとこういう幸せな日々を送らせてあげたかった、という思いにとらわれてしまいますね……。


サークル:ワンダー堂
静流マグネットパウチ絵

お隣のサークルのワンダー堂さんと、新刊の交換でいただきました。デフォルメ絵はまた違った難しさがあると思いますが、特徴を簡潔に捉えてはっきりしていて、しかも可愛い感じで目を惹かれました。私の方はペーパー1枚のうえ、視力検査のような文字の小ささですみませんでした……。


サークル:ease etc
筆者:MiKANさん
タイトル:『空をめざして』

AIR観鈴のゲーム開始前日譚絵本。いつものような文章量ではなく少ない文でイメージを喚起される感じの本でした。……そうか、こういう流れで羽根の話が繋がったと考えると、幅が広がりますね。文の合間から思いが溢れるという印象の本でした。


サークル:恋歌月姫
筆者:紋瀬夏海さん
タイトル:『恋歌月姫通信 Keyパーティ3号』(ペーパー)

両面カラーペーパーというペーパーとしては贅沢な一品。
おもての佳奈多半脱ぎがエロ過ぎる!(褒め言葉) 見えているよりもむしろ悶々します(マテ
うらの「蒼の夢」の少女は、ウチの本に描いていただいた絵と繋がりが深く、その点でもイメージが広がり、感慨深いものがありました。


サークル:ほしまめ
筆者:まなさん
タイトル:『ほしかぎ』

ペーパーイラスト&ゲスト原稿まとめ本。Key系イベントも全部行っている訳ではないですし、『D.C.』系の「桜の奇蹟」も行ったことがないので、お目にかかっていない絵も多く、こういうまとめはありがたいです。


タイトル:『さくさくクッキー』

リトバス女子会クッキーパーティ本。
ちょっと話がそれますが、この日のイベントでは、挨拶回りの際お菓子を持って行くと、どのサークル様からもお菓子のお返しをいただく形になって、わらしべプロトコル(米沢穂信『クドリャフカの順番』、アニメ『氷菓』シリーズの用語)によって集まったお菓子が、ちょうどクッキーパーティのような感じになっていて、イメージがオーバーラップしてきました。この感想文も、そこでいただいたお菓子を食べながら書いています。
さて内容は、モザイククッキーに対する(ある意味危ない)思い入れとか、鈴に対して猫のネタを振るために生まれてきたような名前のネタとか。最後は食い意地が張ってしまった……?という事態に。わいわいやりながらいろいろなところに飛び火していく感じが、リトバスの仲間っぽいなあ、と思いました。


タイトル:『サラネコ』

なんかタイトルが中井貴一ナレーションの某テレビ番組みたいですが、全く関係ありません。さらにゃんさらにゃん!という感じの話。
なるほど、魔法(使い)とはいろいろ難儀なものよのう……という感じ。ある意味、これって素直になるための惚れ薬!?(いや、惚れさせる薬か……)かと思いました。
サラの髪のリボンがレースのようになっていて、ネコミミデザイン意識しているんですねわかります。というところから、こういうネタに直結するのは確かに自然な感じに思います。


タイトル:『サクラヒメ』(夏コミで購入済み)

D.C.III』の4コマ漫画本。ようやくクリアしたのでこの夏コミ購入本の感想が書ける! と思いきや、あれやこれやがネタバレの嵐ですがここから先は未プレイの方はお気をつけください。

冒頭の、さくらさんが清隆に抱きついたときの匂いネタについてはそれリアルに真理ですから!とか、姫乃の裏モードは血縁的に音夢につながっているのだろうか? それとも、葵は能力的には音夢、由夢と同様の先読み能力なので……と妄想したりというのはあって。いろいろ妄想がひろがる中での一つのネタとして消化された本だと思いました。
リッカのスタイル(体型)維持努力問題については、努力しなくてもよくなったらばあちゃんになるんですねとか、そのあたり時間のかかる年月ネタに咀嚼されて表現されていたりとか。スタイル話を続けると、シャルルがあまりにもお色気ムンムンなのに対して孫娘であるはずのアイシアには……とかは妄想してました。魔力だけでなく。ああ、もうネタバレ過ぎてこの妄想をどこにぶつけたら……と思っていたら、こういう本を読めたことがきっかけで、KeyパーティのサークルスペースでD.C.談義になりましたw 思い切りジャンル違い。
姫乃のリボンいじいじは確かにプレイ中から気になっていて、こういう手癖を立ち絵の中で表現しているのに気づくことは少なかったので、そこを指摘していたのは確かに気になるなーというところでも共感しました。


サークル:えだまめ
筆者:すずさくさん
タイトル:『なつめさんちのまりこちゃん』

毬子ちゃんネタの同人誌は既にいくつか見かけた記憶がありますが、The4コマに登場した子どもの時の年齢の本のみで、成長して思春期の毬子ちゃんを見られるというのはありがたいものでした。
予想通り親バカになっている恭介と、ふたりきりで過ごす時の微妙で複雑な毬子のかみあわなさ、かみあうネタとしての小毬の(昔の)行動、その思い出が鍵になり、ふたりのわだかまりが少し解きほぐされる、といううまさ。つながりと思い出の妙味が光る作品だと思いました。


サークル:睦月屋臨時店舗
筆者:睦月まさとさん
タイトル:『睦月屋臨時店舗『睦月屋臨時店舗 Vol.9』(ペーパー)

リトバスアニメ化で盛り上がっている昨今ですが、そのイメージが伝わってくる旧メンバー4人組の絵が躍動していて、熱気と期待が伝わってくる感じがします。
挨拶に行った際、座っているのが本人だと思わず、あれ、今日は売り子さん(男)が来ているの……?と思ってよく見たらイメチェン成功したご本人だった! という大変失礼な見間違いをしてしまいましたorz

Keyパーティ3&AB即売会戦線4参加記録

Keyパーティ&AB即売会戦線4にサークル参加して参りました。朝5時台に起きて新幹線で名古屋へ。
早めに到着して、コメダ珈琲店でモーニングをいただいて涼み、その後おもむろに会場へ。早めについたと思ったらもう結構準備が進んでいるサークルが多くてむしろ出遅れたかな? くらいの印象。
荷物を全部持ち込みで行ったため、重くて死ぬかと思いました。1種類5部程度しか持って行かなかったのに。あ、1冊が厚いからですね、どうもすみません。
評論系サークルは、オンリー即売会ではあまり需要がない印象ではありますが、とりあえず私のこのジャンルへのめり込むきっかけになったのはKey・麻枝准だったので、その縁と恩義もあり、自分の足場はKey系と思っております。コミケでは評論・情報ジャンルですが。
イベントではペーパーはを積極的に配ったせいか閉会を待たずに配布終了しまして、あとはまあまったりとという感じで過ごしていました。
アフターイベントは見ているだけでも楽しいですね。
終了後は人数が多すぎて小回り効かないのと、予定していたマウンテンが混みすぎて並んでいるとのことで登山は断念し、名駅前で飲み会となりました。Key系OFF会に混ぜていただくのは初めてだったので、とても新鮮でした。もともとも予定していたマウンテンOFFに誘っていただいた紋瀬さんのおかげです。
21人という大所帯が予約なしで入れる店があったのは良かったのですが、注文したものがなかなか出てこないという恨みはありました。私は終了直前に新幹線の時間で退席しましたが、ノンアルコールカクテルの白雪姫(青リンゴ+カルピスソーダ)がおいしかったです。