2.僕らの愛したKey系同人誌の10年(仮)

脊髄反射的に出てきた上記仮タイトル案が、永倉大さん主宰のサークル・NH3の発行誌と似ている点は陳謝いたします(_ _)
以前より、同人誌評論のための同人誌発行を考えていたわけですが、特定ジャンル(私自身で押さえているのはKey系のみ)の歴史的整理などを考えてみるのもいいのではないか、という案を出してみたところ、くわねさんより、

同人誌は商業印刷物に比べて圧倒的に記録が残らないので、恣意的な形であれ記録を残す事そのものに価値があるような気もしますけどね

同人誌の記録、とゆーのは、特定の作家さんの成長の記録だったりするのかもしれませんけど、同時にある意味でこれ以上なく雄弁な、作品消費の記録でもあるはずなのです。

という発言をいただいたので、やる価値はあるのかな、と思っています。
私の先達として、1990年代後半から2000年過ぎくらいまで、ギャルゲー系同人誌の幅広い読み手であったリッパー(のりぽん)さんのご協力をいただければ、Key系(葉鍵系)の成立から概観できるような気がしています。
ただ、Key系ジャンル内でも、私の購入している同人誌は、原作ゲームのシチュエーションを活かすシリアス系・ストーリー重視の内容が多いので、その方面からしか紹介することができないので、くわねさんの指摘のとおり、その恣意性は免れません。読んでいない本のことは書けませんので……。