とらドラ!22話における作品世界の象徴性について

22話「君のいる景色」(もしくは9巻)のほんの1シーンで作品全体を象徴的に表すことが可能だとぶち上げてみるテスト。

まず、ラーメン屋「六道」という言葉からは、すぐさま六道輪廻を想起できるだろう。
そして、この言葉は、竜児ら主要メンバーが天(上)界から地獄界までを「ぐるぐる」行ったり来たりするこの作品世界を象徴している。
そうするうちに、オヤジが「ぐるぐる」回って湯切りを始める。その技の名前がまさに「六道輪廻」。しかも周囲に滴という迷惑をかけながら回るのだが、その滴を快感と思っている他の客たちというのは、竜児たちのこれまでの連綿とした立ち振る舞いにかき乱されていることを、悶えながらもある種の快感をもって受け止めている視聴者の立ち位置と同じ心境にある。
そんな「同じところぐるぐる回って」(麻枝かと)いる状況の繰り返しが本作そのものを象徴。
しかし、六道輪廻の湯滴を実乃梨だけがきちんと避け、浴びないで済んでいるのは、彼女が常に核心を避け続けているという、これまでの行為を象徴していると言えないか。

そういう私は常に身構えているんですが。
あとAはBの象徴言い過ぎ。